旧間藤分析 |
Research Division
Photography |
Brick Warehouse |
かつて、本山動力の近くにあった分析課が、
大正初期に間藤に移転してきたもの。
足尾銅山における化学分析や新分野への応用が研究されてきた。
始めは『間藤分析』という名前であったが、
後に『製錬所研究課』に変わった。
Main Entrance |
もともとは、鉱石や排煙、排水の化学分析をしていた施設であるが、
排煙から微量の金属元素を抽出する電気集塵機の開発や、
煙灰から亜砒酸や蒼鉛を取り出し、
精製・製品化する研究など、数々の研究がなされてきた。
いわば、足尾銅山のブレインである。
Preview |
サッカリンの製造や重油から車軸油を作る研究、
銅製錬の過程で生じる亜硫酸ガスから製造される硫酸と、
葛生地方などに豊富に存在する石灰を利用して重曹を製造・製品化し、
副産物として生じる硫酸カルシウムから石膏を作り、
学校教材用(主に美術)に販売する試みなど数々の功績を残している。
Factory |
戦後は、電子材料の研究なども行われ、
現在は、電子材料部足尾分工場として稼動し続けている。