本山動力 |
Honzan Power Plant
Photography |
この『本山動力』は、日光発電所から送られてきた高圧電力を変圧して、
本山坑の竪坑のエレベーターや電車、
製錬所や坑内のコンプレッサー、排水ポンプ、
電灯などに電気を送っていた施設である。
出力は9000kWであり、
まさに本山の心臓ともいうべく重要な施設であった。
現在、産業遺跡として残っているのは、
本山動力の『コンプレッサー室』(写真)である。
コンプレッサーとは圧縮空気をつくる機械であり、
ここで作られた圧縮空気は、鉄管を通して坑内に送られ、
削岩機の動力などに使用された。
設置されていたコンプレッサーは、
インガーソルランドPE-2が2台(320馬力×2)、
インガーソルランドFRE-2が1台(522馬力)、
インガーソルランドFRE-2-Sが1台(515馬力)の4台である。