ホテル菊屋 

Kikuya Hotel


ホテル棟

廃墟めぐりの最中、山の斜面にでっかいマンションのような物件を見つけた。明らかに廃墟だ! クネクネと曲がりくねった道を登り、廃墟の裏側に廻ってみた。 一見すると、廃墟のアパートのようである。窓ガラスが割られ放題だ。
しかし、この廃墟、デカイぞ!道路側は平屋のように見えるけど、下に伸びている。 しかも、いくつもの建物が横に並んでつながっているではないか! 取りあえず、中を見てみた。もう、スゴイことになっている。
外見も崩れているけど、中の崩れ具合がすさまじい。 ここは3階の大宴会場!のはず。とても宴会場には見えない。 この日は雨が降っていたので、天井から物凄い雨漏りが・・。
辛うじて、シャンデリヤが残っていた。和洋折衷というのが中途半端だ。 イマイチ趣味の悪い壁紙のステージ。落書きドキュソの恰好の餌食に! この階の廊下は比較的しっかりしている。
宴会場と同じ3階には『橋立65』『橋立66』という客室があった。60部屋以上あるのだろうか? 室内は荒らされているというより、完全に自然崩壊状態である。 廊下も端の梁のある部分以外はブヨブヨしていて歩きにくい。
何故か廊下にこんな籐製の椅子までありました。 2階への階段。もう崩れていて降りることは不可能。 洗濯室だってさ。コインランドリーじゃないところを見ると、この旅館、古いな。
厨房にしては、えらく小さい。宴会場の大きさに対して、これでは・・・。 厨房の器具類もなんかイマイチ。 天井、壁の崩壊の仕方が激しい。ここも自然崩壊だ。
こちらは中宴会場。ステージの壁紙は大宴会場と同じ? 階段から4階に上がって見ることにした。 階段の手摺には、プラスチック製の蔦が巻かれていた。
この階段もスゴイ崩れている。人的破壊だけではココまで逝かないでしょう。 5階は客室『大島1号〜13号室』がある。 新館4階の客室は『大和21号室〜55号室』までがある。典型的な建て増しホテル。
しかし、その客室に向かう廊下と階段は、ご覧の様な有様だ。 廊下が傾いている。この建物が完全崩壊するのも時間の問題だろう。 ここはロビーのすぐ近くなのだろう。お土産のお菊人形?が置いてある。
ショウウィンドウの中のものは何物かに持ち去られていた。 かつてのお土産屋も天井が潰れかけていて、床が抜けている。 この階段はコンクリート製なので比較的しっかりしている。
5階の階段には有名な『赤富士』のダミー画。このセンスじゃ潰れて当然。 ここは階段そのものが階下に落ちている。覗くと、4階が見えた。 この建物は内部の多くの部分が木造なので、木が腐って崩壊が激しい。
その典型がコレ。天井が崩れ過ぎていて進行不能。鉄筋RCならこうはならない。 新館2階に降りてきた。建て増しのせいで構造が複雑でよくわからない。 大浴場も2階にある。しかし、大浴場までの廊下はもはや歩行不能に!
誰がこんな廊下を進もうか!床が腐り、階下に落ちているのだ! 良く見ると、右側の壁の柱が曲がっている。何故、こんなことが? ん?これは!!まさかまさかの手抜き工事!柱の梁が変なくっつき方してるぞ!
柱が途中で切れていて、横に別の木っ端を繋げて長さを合わせているぞ! 柱と梁がクギ1本で打ってあるだけだ!これは大工の仕事じゃないぞ! こんな手抜き工事なら、簡単に自然崩壊するのもうなづける。
この下の階は、とてもじゃないけど逝けないだろう。この階の廊下が落ちているのだから。 館内ご案内。こうしてみるとたいしたことなさそうだが、実はデカイデカイ。 なんかよくわかいない休憩室のような部屋。2階にありました。
再び、宴会場のある棟に戻ってきた。落ちてきた天板で床が散らかっている。 このベニヤ板がペロンペロンしている光景がヤケに目立つ。 婦人用トイレの表札。一応、英語表記もあるので、国際的??
ダンスホールバー喫茶のレンガもどきの壁紙は比較的綺麗だ。 奥にある客室棟の廊下は、鉄筋RC製なので比較的歩きやすい。 天井の崩壊も少なく、比較的新しい棟であることがわかる。
『大和53号室』。全ての部屋にこんなカンジの表札がある。 この階段の向こう側は斜面なので板張りして侵入者を拒んでいるらしい。 ようやく外に出た。大きいホテルの割には、崩壊が激しくて行ける場所が少なかった。
このアパートのような建物が巨大ホテルだなんて普通は思えない。 非常階段なのだろうが、この上に乗った瞬間、非情なことになりそうだ。 この窓から侵入を試みた者もいるのだろう。その先の床が抜けているとは知らずに。
この壁の崩壊の仕方はユンボでも使わないと、普通、こうはならないだろう!という崩れ方だ。 この趣味の悪い沢庵色の壁も、倒産を予感させる作りだ。 売地になっているが、こんな急斜面のオバケ屋敷・・・買い手がつかないだろう。

従業員棟

こちらは、ホテル棟の奥にある従業員棟。道路側から見ると、ただの廃屋のようだが・・・。 この従業員棟1つでも旅館1つ分の大きさは充分にある。 道路側は板張りしているので、全くは入れそうにないが・・・。
そういう時は、テレポ!って、ここはどこだ?取りあえず廊下らしいが・・。 やっぱ、時魔法は使いにくいなァ。黒魔法なら好きなんだけど。 お、従業員食堂だ。比較的綺麗なので、最近まで使われていたかも。
厨房は汚いなァ。天井の扇風機は油汚れでギトギトだし〜。壁の油もスゴイなァ。 こちらは和室。星一徹が住んでいたんだろう!ちゃぶ台が・・・。 この風呂は武田鉄矢の棲み家になっていたんだろう。ハンガーが・・。
部屋の鏡が割られずに残っているところがスゴイ。破壊系ドキュソが来ていない証拠。 このベッドルームなんて今でも使えそうだし。壁紙のアイドルが『たのきん』だ! この先は×。浮浪者の気配がしたので、ここで退却!住人に迷惑はかけません。
従業員棟は鉄筋RCで、ホテル棟よりもずっと丈夫で綺麗でした。        

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