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埼玉県の
某所にある『巌○ホテル』。向かいの店の前店主が、一人で掘りあげ、西洋風のホテルを造った。岩盤をくり貫いて造った横穴洞窟式であり、完成当初は、壁面も美しく塗り上げ、キレイなホテルであった。表面が落盤したために土が露出しているが、かつては白塗りの壁であった。 |
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ホテルのロビー。一枚の岩盤をくり貫いて造ってある。完成当初は、美しかったが、廃墟になった後、心霊スポットと称し、中に入った輩が破壊してしまい、今は無残な姿を曝け出している。こういう遺跡を壊さないで欲しいものである。 |
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完成当初の写真は、向かいの飲食店の壁に飾ってある。店の人に取材を申し込んだら、喜んで色々な写真を見せてくれた。このロビーの中央に2階への階段があり、階段の後ろには、奥の地下プールとつながる地下テラスがある。 |
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ロビーにある水槽台。ここは、実験用の水槽を置く台だと言われている。これも一つの岩盤をくり貫いたものであり、実際には鑑賞用の熱帯魚を入れた水槽を置いていたという。 |
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ホテル1階の廊下。人1人がやっと通れるほどの狭さだ。ネット上では、巌窟ホテルは未完成で営業していないと噂されているが、管理人さんの話では、実際には、完成しており、宿泊客もいたようである。食事は、前にある飲食店で料理したようである。 |
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2階の部屋。部屋は1階に2部屋、2階に2部屋ある。2階へ続く階段はロビー中央から上に延びており、これも岩盤をくり貫いて造ってあった。風呂はないのだが、隣の吉見百穴の非公開箇所(吉松第一地下工場跡)に洞窟風呂の遺構があった。脱衣所と3つの浴槽がある立派なものである。3つの浴槽は、さらに3つずつに別れていた。 |
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2階の窓。完成当初は、この2階の窓には、洋風の鉄柵が設置されており、吉見の町が一望できる景観の良いテラスであった。今でも鉄柵は残っているが、長年の風雨により、錆びて腐食してしまっている。 |
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地下のテラスと地下プールロビーの奥は、かつての吉松第二地下工場に繋がっている。ここを造った主人があえて繋げたという。地下プールの奥は、暗闇の地下洞窟が前と左右に延びている。地下テラスにも鉄製の手摺が付いており、テラスとプールは岩盤を掘りぬいた階段でつながっている。 |
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ホテルの庭には、回旋塔が建っていて、公園のようになっている。奥に見える大きい穴は、かつての吉松第二地下工場の入口。ホテル1階の廊下は、この洞窟にも繋がっており、入口は扉で塞いであった。ホテルの裏口のようである。 |