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町外れの寂れた山奥に、その屋敷は、ひっそりと建っていた。

今は無残な姿をさらけ出しているが、

昭和初期に建てられた白い洋館であった。

Entrance

周囲の景色にはそぐわない、立派な洋館。

西洋風の家具や装飾品が並び、

異国情緒たっぷりの素敵な洋館であったという。

Iron Lattice

この洋館には、外交官の父とその妻、幼い姉弟の４人家族が住んでいたという。

幼い少女は、９歳で髪が長く、裾の長いドレスを着ていたという。

少女の弟は６歳であった。

Stairs which cannot be reached

哀れにも、幼い少女は、精神病にかかっていた。

この白い洋館は、少女の病気療養の為に建てられた。