画家の館

Painter's House


倉庫Cと画家の館の間には門があった。 画家の館の玄関。入口は和風なのだが、中に入ると一転する。 中の構造が変である。まず、天井が異常に高い。普通の1.5倍はある。
カーテンが風になびいていて、霊が出入りしているように見えた。 部屋と部屋の間に窓があるのが変である。 ソファーの上の窓は、部屋と部屋の間にある窓である。
レトロなステレオが専用のタンスに納まっていた。 スケッチブックがいくつか落ちていたので『画家の館』と名づけた。 部屋の壁は全てブルーで統一され、窓枠は白で統一されている。
中は散々、荒らされている。荷物は全て残して出ていったようだ。 生活道具の全てが残っていて、住人が急死したのかと思ってしまう。 ここの画家は、隣の墓地で眠っているのだろうか。
壁は洋風なのに、電気は和風だ。和室を自分で改築したようだ。 これだけ青いと『青魔の館』のようである。 時が止まった壁掛け時計は、廃屋の醍醐味である。
この館の庭は、鉄フェンスで立ち入り禁止になっている。        

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茨城のジェイソン村

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