龍宮城

Dragon Palace


龍宮城・迎賓館

茨城に伝説の廃墟が存在した。 一人のおじさん(Mさん)が手作りで作り上げた龍宮城である ここは、かつて、TVで取り上げられたり、数々の芸能人達が訪れたりして賑わっていた。
ホームセンターで売っているようなコンクリートブロックを積み上げて作っている。 この壁画も手書きで描かれているのだ。 龍宮城物語の主人公、浦島太郎。
ペンギン村から太陽くんもやってきた(笑)。 泳げたいやき君も彼女と一緒で楽しそう。 ドラゴンボールから、亀仙人の専用乗り物の亀くんだ!
なんと、迎賓館まで存在するのだ! 2階からの滑り台は、既に自然崩壊していた。 龍宮城の家主は、この宣伝カーに乗って、資材運びを行っていた。
新アトラクションの流しソーメンは、建設途中で放棄されていた。 2階への階段は、崩壊寸前!ミッキー&ミニーもネズミーランドから応援に来ていた。 この時計台は、遠くからでも見えるので、これが目印になる。
しかし、時計台の下はこの有様である。 完全に崩壊しており、中に入るのは危険極まりない。半壊状態である。 ここは時計台の2階の入口だが、内装工事の途中で放棄されていた。
龍宮城の入口の看板だ。見事な書の腕前だ! 玄関の門柱の表札までが龍宮城になっていた。 ここは天国への階段なのか、地獄への階段なのか。
奥には、オレンジハウスなるものが存在していたが、なんなんだろう。 パラダイス!の看板も崩落して、地に落ちていた。 地面に叩き付けられた哀しい龍の文字。塩ビパイプをカットして文字にしている。
桃源郷と書かれた石碑。Mさん(家主)が北海道からの移住記念に作ったようだ。 どう見ても、こちらはMさんの家の入口に見えたので、ここには入らないことにした。 墓!家主の墓かと思ったが、近所の人の話では、Mさんは長いこと入院していたのだとか。
龍宮城の迎賓館には、面白美術館を抜けて、この通路を渡るのだ。 何故か、迎賓館の入口が開いていた。我々を迎え入れているようだった。 入口の窓ガラスにまで龍宮城の文字!まるで中華料理店のようだ!
中を覗いて見てビックリした!スゴイ!スゴイっすよ!Mさん! 時計台の中に巨大な池が!しかも、このジオラマがスゴイ! カワイイ天女が我々を迎えてくれた。絵が上手い!
この橋の演出もなかなかニクいです! 池の中には、北海道の地名が付いた札がいっぱい! お皿に書かれた龍宮城!もうわかってますって!
おお!これが迎賓館の本体だ!なるほど水族館だったわけだ! 残念ながら、今は魚はおろか、水すら入っていない。 この壁画が実に上手い!浦島太郎は、虐められていた亀を逃がしてあげた。
亀は、浦島太郎を背中に乗せて、どんぶらこどんぶらこ。機分は亀仙人。 すると、目の前に美しい天女(海の中だから海女か?)達が現れた。 思わず下半身が熱くなる浦島太郎。って違うだろソレ!
龍宮城はまるでパラダイス!時の流れも忘れてしまう。 玉手箱からエクトプラズムが出てきて腰を抜かす太郎はじいさん。 迎賓館の反対側にはミニキッチンがありました。
ここが厨房。普通の家を改装したからこんな作りなんでしょうかね。 この額縁は、中が水槽になってます。この中には今でも水が入ってました。 2階への階段は、すでに崩壊しかけていて危険です。時計台に繋がっているようなカンジ。
かつての栄光。TVで紹介されたときの写真などが飾ってあった。 マネーマネープリーズと金をせがむお留守番マスター。 手に持っていた缶には、Mさんの切実なる願いが書かれていた。私もちょこっと寄付してきました。
『アッコにおまかせ』が来たときに寄付されたのであろう。もう真っ黒になってお留守番。 龍宮城の床には貝殻が一面に敷かれていた。この演出がニクいぜ! 訪問ノートの最後の日付が平成11年11月15日になってました。
ホンジャマカのサインもあった。石塚さん!よくココに入れましたね。その体で。 龍宮城の入口の通路は、半分崩落しているので、体重の重い方は通れません。    

ビックリハウスおもしろ美術館

龍宮城に隣接している建物は比較的新しい。こちらは当分崩落しそうにない。 その名も『おもしろ美術館』。中にはどんなものがあるんだろう。ワクワク! 上から美術館を見てみた。
なぜか、フジテレビビックリハウスと書いてある物置があった。 美術館の中を守る太陽の神というところだろうか。 この人形は何故か、頭に布がかけられていた。その布を取る気にはなれなかった。
棚の上には、し合わせそうなカップルと、何故かその隣に達磨が置いてありました。 ここにもにっこり太陽君。誰もいない美術館でも、いつも笑顔を絶やさないのさ! この標語がまた、いい味を出している!今日もこの笑顔で出発だ!。
達筆です!来訪者の方々からの品を転移していたのでしょうかね? プランターの植物は完全に朽ちています。植物園チック! 美術館の裏手には、葛飾北斎の名画『赤富士』が!
いい湯だな!ってカンジの小さなお風呂がありました。 ピカチュウ! 美術館の天井近くにも水槽がありました。でもこれじゃ見えにくいぞ!
ここが美術館の入口です。裏から抜けると、迎賓館に行けます。        

※画像をクリックすると大きくなります。


※数年前、TVで見て、どうしても行きたいと思っていた龍宮城。今回、念願かなって訪れることができましたが、残念ながら廃墟になっていました。しかし、人為的に荒らされた様子はほとんどなく、自然崩壊が激しいというカンジでした。今の半壊状態では、とても人が住める状況ではありませんが、私にお金の余裕があれば、代わりに修復して復活させたいと思うほど、感動的な物件でした。

※来訪記帳を見ると、5回も6回も来ているリピーターがいるのがわかりますが、それも頷ける物件でした。ここにいると、時間を忘れ、ずっと居たくなってしまう不思議な空間でした。なお、物件保護の意味も込めて、この物件の場所等に関するお問い合わせには一切応じられません。今は、家主を失い(Mさんは2001年の4月に亡くなったそうです)、自然崩壊を待つばかりとなってしまいましたが、ここを訪れたたくさんの人達の思い出のためにも、そっと見守って行きたいと思います。

※もし、ここが営業していた頃に訪問したことがあるという方がいらっしゃいましたら、是非、その時の様子を教えて下さい 。

※その後の調査で、時計塔が倒れていることが発覚。自然崩壊も時間の問題のようです。


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