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国道から見える『活魚』の文字。場所は、房総。何だか美味そうなものがありそうだ。 |
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ン？いけす料理？ふむふむ。今夜は黒鯛の刺身にしようかな？（あくまでも黒にこだわる）。 |
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どれどれ、早速、店に入るとするか。入口はどこだ？ |
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おっと、こっちじゃなかった。ここはボイラー室だな。失礼失礼。 |
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こっちは、駐車場か。一体、入口はどこだ？わかり辛いのぉ。 |
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おい。何だいここは？汚ねぇなぁ。駐車場か？掃除しとけよ。 |
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ここか、『フロント』ねぇ。魚料理屋にしちゃあ、活きな名前だねぇ。流石は活魚だ！ |
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お、階段かい。何だか狭いじゃあねぇかい？店は2階にあるんかい？ |
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何だ？ここは？これが魚料理屋か？趣味悪い色やのぉ。 |
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ま、取りあえず、ビール・・・って、入ってねぇぞぉ。おい店員！どこだ！ |
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何でぇ。風呂まで付いてやんのか。魚屋だけにサーモンピンクか？ |
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店員！どこだ！こっちの部屋にもいねぇか。 |
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おい、ベッドじゃねぇか。風呂にベッドたぁ、用意がいいねぇ。これで綺麗なネェちゃんがいれば・・・。 |
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何だ？こっちは黄色かぁ？ウニだな。こりゃウニの部屋だ。 |
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それみろ、やっぱウニの部屋だ。黄色と黒だろ？ |
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おぅ。こっちの部屋は・・・この深みのある赤身は・・・うん、カツオだな。 |
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おい、ベッドねぇぞ！おぅ、店員！カツオのベッド壊れてるぞ！ |
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カラオケ部屋までついてんのか。け、誰か暴れた跡があるぜ。 |
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おぅ？このピンクは、鯉だな。鯉こくもやってんのか、この店は。 |
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おい、いけすに魚がいねぇじゃないか！しかも埃かぶってんぞ！ |
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おい、店員！いい加減に出て来いよ！うぉい！ |
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お・・・。一気に酔いが覚めた。強い霊気を感じる・・・。 |
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う・・・何だ・・・この部屋は。霊気と臭気が・・・。何もかもが焼け爛れているぞ！。 |
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ここが噂の焼身自殺したっていう部屋なのか？ |
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と・・・その時、私の肩を誰かが叩いた!!! |
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慌てて、後ろを振り返る！しかし・・・誰もいない！ |
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ん？何でぇ。コードがぶら下がってて、肩にぶつかっただけかぁ。 |
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おいおい！階段が、ボロボロじゃないか！階段だけに怪談話か！（オヤジ、逝ってよし！） |
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おい！店員！生簀が焼けてなくなってるぞ！てやんでぇ、不気味じゃねぇかぁ！ |
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おうおう！真っ黒黒スケいぱ〜いいるぞ！。 |
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放火魔でも出たか？。放火魔・・・ほぅ、オカマ。ケツ隠せ〜〜！（オヤジ、早く逝け！） |
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店員よぉ〜！火力強すぎたんじゃねぇか？天井焦げてるぞ！。 |
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あ〜あ、ウニの部屋まで真っ黒けやん！ |
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焼きウニより生ウニの方が好きなんだけどなぁ。（オヤジ、2度と来るな！） |
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ぷ！思わず笑ったトイレ。おめぇ、これじゃクソでけへんで〜！。 |
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なんやもう、店員おらへんやないか！もう帰るわ！。 |
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正式名称は『油井グランドホテル』だって。ってホテルかいな！んもう、紛らわしいなぁ。 |
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