第一の焼死事件
それは、1982年1月17日の早朝 のことである。
浜に置き捨てられている廃船の陰で、燃えくすぶっている乗用 車があった。
発見者から通報を受けた駐在所の警官が駆けつけて 、
乗用車を調べた結果、後部トランクから焼死体が発見された。
焼死体は頭蓋骨と背骨の一部を残し、全て燃え尽くしていたが、
灰の中に焼けたブラジャーのホックがあったことから、
女性の遺体であることが判明した。
歯型の照合結果から、
この被害者は、燃えた乗用車の所有者である
千葉市内のスナックのママ(当時44歳)であることがわかった。
焼死体発見の2日前に自分の店を出てからのママの足取りは不明で、
犯人の手がかりは何一つ残っていなかったという。
しかし、事件はこれだけでは終わらなかった!