Kemigawa

Radio Transmitting Station

この建物は1926年に、外国との通信を目的に建造された『東京無線局検○川送信所』の跡地です。

日本初の標準短波通信を行った送信所で、第二次世界大戦中には、

東南アジア圏との間の通信の重要拠点を担っていた戦争遺跡でもあります。

当時は、敷地内にいくつもの鉄塔が建ち、

現在も一部が残る本館は、かつてはもっと巨大で、東側に広がっていました。

その後、NTT(旧電電公社)によって引き継がれ 、

晩年はダイヤル式の黒電話の倉庫として利用されていました。

黒電話は、電電公社からのレンタルで各家庭に設置されていたもので、

プッシュ回線の設置に伴い、アナログ回線用の電話機 の需要が低くなり、

大量に出た廃棄物の保管場として、この送信所跡の建物が利用されていたのでしょう。

残念ながら、現在は、全ての窓が鉄板で封鎖されていて、往時の姿を見とどめることはできません。

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