村に伝わる噂


 

ある若者3人(男性2人と女性1人)が山の中をドライブしているときに、

女性がたまたま古ぼけた鳥居を道路脇に見つけた。

運転者である男性は、女性のその言葉を聞き、

ある言い伝えを思い出した。

 

杉沢村伝説である。

 

伝説によると、杉沢村の入口には古い鳥居があり、

その下にはドクロの形をした石がある。

そこは、心霊スポットとしても有名な場所であり、

入った者は二度と出て来れないという噂になっていた。

 

運転者である男性は、好奇心に駆られ、

他の二人を車外に出させ、トランクの中から懐中電灯を取りだし、

杉沢村に行ってみようと言い出した。

 

運転者である男性は、

 

「やめようよ!」

 

と抵抗する女性の声を振り切って、

二人を鳥居の中へと連れ出した。

 

奥に入ると、そこには廃虚と化した家が建ち並んでいた。

 

ある1つの廃虚の中に入ると、内壁が血だらけになっていた。

女性は、ふとそこに誰かがいる気配を感じた。

 

「何かがおかしい」

 

そう思った女性は、すぐに車に戻ろうと他の二人に言った。

 

その廃虚から外に出ると、

深い草むらの中には、三人の他にも沢山の人がいる気配がした。

 

三人は、恐ろしい気配を背中に感じながら、

元来た道を車に向かって戻り始めた。

 

しかし、どんなに走っても車に戻れない!

 

「おかしい、こんなに遠いはずはない!」

 

「何故だ!まっすぐ戻ってきたはずなのに」

 

「う、うわーっ!」

 

「いやーーーーっ!」

 

いつしか三人ははぐれてしまい、

女性は長い時間走り、ようやく車にたどり着いた。

 

急いで助けを求めに行こうと、車に乗りこんだ。

幸いキーが刺さったままだったので、

エンジンかけようとしたが、なかなかかからない。

 

ふとフロントガラスに目をやると、

天井の方から何かがツーっと垂れてきた。

 

「え?血?」

 

次の瞬間

 

ダン!ダンダン!ダンダンダン!

ダダンダダンダダダンダダン!

 

と血で真っ赤に染まった手が車の前後左右のガラスを叩き出し、

車を激しく揺さぶった。

 

 

 

翌朝、女性は山道で発見されたのだが、

頭髪は恐怖のあまり白髪と化し、精神異常をきたしていた。

 

女性は、今回のこの恐怖の体験を語った後、姿を消した。

他の男性2人の行方は未だにわかっていない。

 

 

果たして、杉沢村伝説の真相は、いかに。

 


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