Phenomenon

 

廃墟内で起こりうる心霊現象と誤解される現象について、解説しています。

 

| オーブ | エクトプラズム | 扉の開閉 | 人の声 | 鏡に写る真っ赤な血 | 誰かに触られた |

| 心霊写真 | 準備中 | 本物の心霊現象 |


オーブ

  まず最初に、オーブですが、これは、廃墟内の細かな埃が写真に映り込んだものであり、レンズの近くに舞っている埃は、ピンボケして丸く映ります。宙に舞っている埃なので、カットごとに映っている場所が異なります。

  オーブの中に人の顔のようなものが見えることがありますが、人間の脳は、点が3つあれば、顔と認識できる機能を経験的に持っているので、実際に、そこに霊が映り込んでいるわけではありません。
  なぜ、廃墟ばかりに、このオーブ状のものが映り込むかというと、通常、人が生活している場所は、人の出入りによる空気の流れがあるので、細かな埃は流れてしまい、目に見えるような大きな埃でないと積もりません。一方、廃墟内では、あまり人の出入がないので、細かな埃が積もりやすく、廃墟内を歩くと、その埃が宙に舞って、それが写真に映りこむのです。また、雨の日に撮影したのであれば、雨の水滴がオーブのように映ることもありますし、レンズに付いた細かな水滴がオーブのように映ることもあります。
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エクトプラズム

 白いエクトプラズムのような煙状の物体ですが、これも多くの場合、霊ではありません。煙草を吸っていれば、その煙が映り込むことがあるので、この場合は論外と言うことになりますが、撮影者が喫煙者でなくても白い煙のようなものが映り込むことがあります。

  特に、最近のデジカメでは、よくこの現象が報告されています。冬場であれば、単純に吐息が映り込んだだけと解釈できるのですが、夏場でも吐息が映り込むことがあるのです。これは、デジカメの性能があがり、画素数が増えたために、微量の吐息でも映り込んでしまうというものです。300万画素以上のデジカメなんかの場合、簡単に煙状のものが映り込みますね。きちんとした写真を撮りたければ、息を止めるか吸うかしながら撮影する必要があります。
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扉が勝手に開閉する現象

 廃墟内の扉が勝手に開いたり閉じたりするケースですが、結論から言うと、風によるものです。建物の扉というのは、建物の外に向かう出入口にある扉の場合、バネが強いので、バネが壊れていないかぎり、風で開いたりすることはほとんどないのですが、建物の中の扉は、バネがついていないものがほとんどで、簡単に開閉します。それでも、人が住んでいる建物の場合、窓を開けない限り、風が入り込むことがないので、問題がないのですが、廃墟の場合、窓ガラスが割られていることが多いので、扉がきちんと閉まっていなければ、ちょっとした風で開いたり閉じたりします。建物の中のあらゆる場所の窓ガラスが割られていると、複雑な空気の流れが生まれるので、扉が開閉を繰り返すということもあります。

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人の

 廃墟内でよく聞かれる女性の悲鳴ですが、これも多くの場合、風によるものが多いです。実際に廃墟内で肝試しをしている女のコ達がいて、その悲鳴が聞こえたというのなら問題外ですが、人気の全くない廃墟で女性の悲鳴が聞こえたという場合はどうでしょう。

  これは、前述した建物内の扉の開閉によるケースが考えられます。廃墟ですから、建物が痛んでおり、場合によっては傾いている箇所があったり、立て付けが悪くなっている箇所があったりします。そうなると、扉が開閉するときに、扉の一部が桟などと擦れるので、この音が風に乗って女性の悲鳴の様に聞こえるときがあります。特に、バネがバカになっている鉄扉の場合、かなりリアルに女性の悲鳴に聞こえます。擦れ方によっては、男性の悲鳴の様に聞こえるものもあります。
  竹林の中にある廃屋なんかの場合、風で竹どうしが擦れたときに悲鳴のように聞こえることがあります。また、天井の板が垂れ下がっていて、それが風に揺れて悲鳴の様に聞こえることもあります。
  次に、何を言っているのかわからないけど、人の声がするというケースです。これは建物の中よりも、建物の周囲で体験している人が多いようですね。廃墟の近くに草が生えている場合は、風で草が擦れて、人の話し声のように聞こえることがあります。ちなみに、本当に霊の声が聞こえる場合、耳に聞こえるのではなく、脳に直接訴えかけてきます。
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鏡に写る真っ赤な血

 廃墟内の鏡に、自分以外の何かが映ったというケースです。これは、古い建物に時々あるケースなのですが、昔の鏡は、裏側の銀メッキの部分に鉛の化合物を使っており、これが長い年月が経つと、酸化して赤っぽくなったりします。その形が、たまたま人の顔のようになると、鏡に当てた光の角度によっては、自分の後ろに重なる様に映ったりします。また、空気酸化によってできた鉛の酸化物は赤いので、この部分に自分の顔が映ると、自分の顔が血だらけになって映るということもあります。

 単純に、イタズラで鏡の表面に赤いペンキが塗られていて・・・なんていうケースもありますが、冷静になれば何ていうこともない事でも、暗くて狭い空間では、恐怖心から冷静さを失ってしまうことがあり、判断を誤ることはよくあることです。
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誰かに触られた

 廃墟内で肩を触られた(叩かれた)というようなケースです。これも良くあるのですが、天井から電気コードが垂れ下がっていて、それが肩に触れるというものです。廃墟ですから、電気コードが垂れ下がっていることは良くあります。暗闇の中では、それが良く見えず、肩に触れて、驚きのあまり冷静さを失ってしまい、心霊現象に遭ったという記憶だけがインプットされて、その場の状況を正確に把握できずに、廃墟から出てきてしまうので、「あそこはナニかいる」などという話になってしまうのです。

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心霊写真
 人の顔が画面全体にうっすら写っているというケースは、写真の重ね撮りの可能性があります。フィルム式のカメラの場合、写真を撮るごとにフィルムが巻かれますが、この巻きにエラーが起こると、まれに重ね撮りされてしまうことがあります。だいたいは、被写体に見覚えがあるケースなので、心霊写真としては扱われませんが、写真としては面白いのでネタにされる場合がよくあります。
 デジタルカメラの場合、ノウハウさえ知っていれば写真の合成(コラージュ)ができますので、そういった写真にダマされないようにしてください。
 木が鬱蒼と生えている場所などでは、葉っぱの並びなどで偶然、人の顔などに見えたりします。多くの場合、心霊写真ではありません。本物の心霊写真は、写真そのものから負のエネルギーを発しています。

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準備中
 
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本物の心霊現象

 他にも挙げればキリがありませんが、とにかく、冷静に廃墟内を見まわして、そういった状況が起こりうるのかどうか判断した上で、なおかつ、それでも科学的に解明できない何かが起これば、それこそ心霊現象である可能性があります。
 ただ、実際に心霊現象が起こるような廃墟の場合、その中に入る以前に、霊感のある人なら感じることができるでしょう。頭が痛くなる、気持ち悪くなる、心臓が絞めつけられる、腕や肩が痛くなるなど、人によって霊感の感じ方は様々ですが、建物に近づいて、何も感じないのなら、中に入っても本物の心霊体験はできないでしょう。

  それは、その廃墟が、噂だけで本物の心霊スポットではないのか、あるいは、その人自身に霊感の自覚がないかのどちらかだからです。霊感の自覚がない人は、いくら心霊スポットに行っても、霊体験モドキのことは体験できても、本当の心霊体験はできません。ただ、私の経験上、霊感の強い人と共に行動していると、感化されるということがあります。霊感の強い人と共に行動して、どういうものが霊感なのかということをあらかじめ自覚しておくといいでしょう。

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